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手話動画:脱!共依存~親子関係を考える~ (2023年11月13日)

手話動画

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 人は、社会で生きていくため誰かと関わっていくことが必要ですが、人との関りが強すぎ囚われることで弊害が出ることがあります。それを共依存といい、お互いが精神的に強く結びつき、寄りかかりすぎて不健康な状態に陥ることをいいます。共依存は、親子関係や恋愛関係などどんな関係の人との間でも起こり得ます。今回は親子の共依存について考えます。

 DVを受けた母子がかばい合って生きることでお互いに依存し、状況が良くなっても親離れ子離れできなかったり、障害を持った子供を懸命に育てることで子供を自分の一部のように感じ、離れられなくなったりなどの事例があります。
 普通の親でも、我が子可愛さに甘やかしすぎて親がいないと何もできない子供にする、または子供の希望より親がさせたいことを押し付けるなどがあります。愛情からの行為でも、過保護や過干渉は子供の自律や自立の妨げになってしまうのです。

 子供には、自分で選択や決定ができず受け身の考え方をする、独立できずニートや引きこもりの状態が続く、結婚できない、または結婚しても続かない、親の入院や介護のような不測の事態に対応できないなどの弊害がでます。長じて、高齢の親への虐待や8050問題につながる可能性もあるのです。
 共依存は自分で気づけないことが多いのですが、自分にそういう傾向があるのでは…と気づけたら、そこが大切! できれば物理的に距離をとり、それぞれ別の趣味を持つなどできたらいいですね。当事者だけで抱え込まないようにし、周囲に聞いてみたり、必要であればカウンセリングを受けるなどしましょう。