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手話動画:伊達政宗のかぶとの秘密・・・ (2023年9月25日)

手話動画

テキストデータ

 「伊達者」とは、人目につく粋でおしゃれな身なりの男性のことを指しますが、この言葉は、伊達政宗の部隊の軍装の見事さに京の都の人々が歓声を上げたことからだと言われています。伊達軍の軍装は黒や紺を基調に金の月や星をあしらい、脇差も朱塗りで銀の装飾がほどこされ、馬までも虎や熊の毛皮で飾っていたとか・・・。思えば、政宗のかぶとも黒く独特の形をしており、前立ての金の三日月がとてもかっこいいですよね。

 かぶとの前立ては、武将の特徴を象徴するものである場合が多く、伊達政宗のかぶとの前立てが三日月なのは、背中に挿している旗指物の日輪とセットになっているからです。太陽と月をそろえることでご利益があり守護されて武運長久となるようにと、父の輝宗が政宗のために定めたのだとか。実は、三日月は金色だけではなく黒色のものもあったそうで、その日の吉凶に合わせて付け替えていたそうですよ。
 三日月が左右対称になっていないのは、右利きの政宗が刀を振りかぶった時にぶつからないようにだそうです。

 最新の科学技術を使い、お墓に残っていた政宗の頭蓋骨を元に生前の顔が復元されたり、見えていなかった方の目玉はくりぬいたという逸話もありましたが、実は目玉は残っていたと判明したり、最近になってわかってきたこともあって面白いです。
 辞世の句「曇りなき心の月を先立てて浮世の闇を照らしてぞ行く」(夜に月の光を頼りに進むように曇りのない自分の心を頼りに、先の見えない世の中を歩き続ける)先の見えない世の中で自分の道を進み続けた伊達政宗は、やっぱり宮城の誇りです!