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手話動画:アルミ缶が破裂?! 液体洗剤の移し替えは禁止!(2023年6月19日)

手話動画

テキストデータ

 先月、東京都内の駅でコーヒー缶が破裂し、近くにいた2人がけがをしたとニュースになっていました。コーヒー缶を置いて立ち去った男性がいたということで、当初は何らかの事件性があるかもとの報道でしたが、結局故意ではなかったことがわかりました。アルミ缶とアルカリ性洗剤という、身近なものの組み合わせが引き起こした事故だったのです。

 東京消防庁は、実験でフタのないアルミ缶にアルカリ性液体洗剤を入れて置く動画を配信し、注意喚起しています。缶と洗剤の化学反応で水素が発生し、最終的に缶が溶けて穴が開いてしまう動画です。NITEは、同様の実験をアルミ缶のフタを閉めて行っており、発生した水素で缶内部の圧力が高まって缶は破裂し、中の液体が飛び散っていました。
 洗剤が強アルカリ性だと化学反応が早く進み短時間で破裂するそうですし、缶の内部に傷が付いていても破裂が早まります。アルカリ性洗剤だけでなく、酸性洗剤でも同様の化学反応が起こるそうです。

 ニュースの男性が職場のアルカリ性液体洗剤を少しだけ持ち帰るために、コーヒーの空き缶に入れて持ち歩いたことで起こった事故。実は2012年と2018年にも同様の事故が起こっており、2012年には16人もの方がけがをしています。
 普段の生活で何気なく使っているもので起きた大事故です。知らなかったらやってしまいそうですよね。不用意に、液体洗剤を専用の容器以外に移し替えないでくださいね!