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手話動画:水道がある幸せな生活(2023年6月12日)

手話動画

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 水は、私たちの生活に欠かすことのできない重要なものです。日本は降水量が多く川もあるため水が豊富です。水のある生活が当たり前と感じるかもしれませんが、国土が狭く急勾配で、雨がすぐ海に流れてしまうため、実はそうでもないんです。蛇口をひねるだけで簡単に安定的に水が手に入るのは水道が整備されているお陰です。

 日本の最初の水道は、神奈川県の早川水道といわれています。その後徳川家康が江戸に上水道を作り、宮城県でも伊達政宗により城下に用水路が作られました。ですが、江戸時代の水道の主目的は防火用水や生活用水で、飲み水に使われていたかは定かではありません。
 飲み水の給水は、明治時代になってから。コレラの流行で死亡者が多数出たことで、安心して飲める水が出る水道の必要性が理解され、ろ過装置などが付帯している近代水道の整備が進みました。

 宮城県で近代水道での供給が始まったのは、大崎市が1884年、塩釜市が1912年、仙台市は1923年だそうです。仙台市は今年ちょうど100周年になりますね。
 その後、人口の増加や産業の高度化など都市の発展に伴い、水道施設が拡張されるなどし、現代の安定供給につながっていきます。
 世界196か国中、水道のある国は約50か国。その中で水道水が安全に飲めるのは国土交通省によると9か国だけだそうです。あって当たり前のように思いますが、いつでもどこでも飲める水がある日本は幸せですね。