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手話動画:5月にまつわるエトセトラ(2023年5月8日)

手話動画

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 五月雨 これ、読み方わかりますか? 「ごがつあめ」ではありません。「さみだれ」と読みます。長く降り続く雨、つまりは梅雨のことで、旧暦では梅雨があったのは5月だったため、このような名前が付いたそうです。
 このように「五月」が付くいろいろな言葉があります。今回は五月にまつわるいろいろな言葉を見ていきましょう。

 五月雨式 断続的に降り続く五月雨のように、メールや電話を何回もしてしまう時に「五月雨式に申し訳ございません」などと使います。2度目ならば「たびたび失礼します」などですみますが、「あ、あれ伝え忘れた!」「これも伝えなきゃならなかった!」と3度も4度も繰り返してしまう時の言い方です。ビジネスマナーですが、これを使うような場面にならないのが一番。1回の連絡で用事が済ませられるようにしたいものです。

 五月晴れ 「さつきばれ」と読みます。もともとは、旧暦の梅雨で降雨が続く中での晴れ間のことを言いましたが、現在では五月のスッキリした晴れのことを指します。

 五月蝿い 「うるさい」と読むんです。旧暦五月の蝿がわずらわしいことが由来となっている当て字で、常用漢字ではないため新聞などでは使われない表記です。元々は、万葉集などで「五月蝿(さばえ)」という言葉が「不快な音や物にいらいらする様子、うんざりする様子」の意味で使われていました。それが明治時代になり、樋口一葉や夏目漱石が作品の中で「五月蝿い」と使うようになりました。
日本語ってわかりづらいこともありますが、面白いですね。