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手話動画:ナメクジ・カタツムリは触らない!(2019年5月13日)

手話動画

テキストデータ

 昨年11月、オーストラリアでナメクジを食べた男性が亡くなりニュースになりました。男性は、8年前友達と飲食中ふざけてナメクジを食べたそうです。発症してから1年以上昏睡状態で、のちに意識は戻ったのですが脳に重い障害が残っていました。
 原因は広東住血線虫という寄生虫。ネズミに寄生していて、そのフンを食べたナメクジやカタツムリも感染します。人の体内に入ると、約2週間の潜伏期間後激しい頭痛や神経のマヒ、筋力低下などの症状が出ます。2~4週間で回復することが多いのですが、感染虫数が多く重篤だと死亡する場合もあります。

 ナメクジなんて食べないから大丈夫! と、思いますよね。ですが実は、カタツムリを触った手でパンやおにぎりなど食べても感染する可能性があります。特に子どもは警戒心を持たずにカタツムリを触ったりするので要注意です。
 畑でナメクジやカタツムリに接触した生野菜を食べたために発症したとみられる症例もあります。ナメクジが通った後の粘着物にも寄生虫がいる場合があるためです。手も野菜も、十分に洗うことが大切です。私も、必ず子どもに手洗いをさせなくちゃ。

 特に症例が多いのは台湾やタイ、タヒチなどです。暖かい地域での発症が多く、日本では沖縄が多いのですが、温暖化の影響か大阪や東京での発症例もあります。北海道での発症例は、旅行先で感染して帰ってきた後に発症したと考えられています。
 感染の多い地域や旅行に行く場合、ナメクジ・カタツムリはむやみに触らない、生野菜は食べないなど、気をつけることをおすすめします。