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手話動画:防災のヒントは地名にある?!(2018年5月7日)

手話動画

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 仙台市若林区にある浪分神社は、昔、津波のとき神社の手前で波が二手に別れ、神社より内陸は無事だったことからこの名前になったというのは有名な話です。また名取市閖上は一説には、地震の津波で十一面観音像が「ゆりあげられた」ためにそう呼ばれるようになったと言われています。
このように地名は、昔の災害が由来になっていることがあります。ただ、当て字を使っているため、災害があったとはイメージできない地名が多いんです。

 例えば、浸食や土砂災害が起こった場所に使われている漢字は、萩「はぎ(・・)取られる」、梅、馬「埋め(・・)立てる」「埋ま(・・)る」、柿「欠け(・・)る」、栗「えぐら(・・)れる、崩れる」などです。このほかにも、土石流や増水した川の形から龍、蛇、荒れる暴れるの意味から荒などが使われている地名が多くあります。
東日本大震災の津波被災地域では、砂、浦、潮、浜、釜など海を連想させる文字が含まれている地名が多かったようです。

 これらの漢字が使われている場所で、過去に必ず災害が起こっているというわけではありません。栗や梅の木が多い場所だったという可能性もあります。また、土地の所有者が変わった、新しく住宅街になった、などの時に地名が変わってしまっている場合もあります。
 自分が住んでいる地名の由来は何か、地名変更の歴史があるかなど、地元の図書館で古い地図を見たり、郷土資料で地名の由来を調べてみると、思わぬ災害に備えることができるかもしれませんよ。