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手話動画:これって、もしかして?~高齢者のうつ病~(2018年5月1日)

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 うつ病は、幅広い年齢層にみられる病気です。なかでも高齢者は、「退職」「生活の変化」「家族、友人などの病気や死」「体力の衰え」などが原因で、他の年代に比べ、うつ病になりやすいと考えられています。高齢者のうつ病にはどういう特徴があるのでしょうか?

 高齢者のうつ病は、年齢から認知症と間違えられやすく、専門医でも診断が難しい病気です。認知症の場合は、自分の症状を自覚しておらず、指摘されると否定しますが、うつ病の場合は、できなくなったことや、ミスしたことを自覚していて、それをとても辛く感じるのが特徴です。

 うつ病の場合、まず、心の不調よりも「頭痛」「息苦しさ」「しびれ」など、からだの不調を訴えることが多いといいます。内科を受信しても、原因が見当たらず、精神科を受診してうつ病と診断されたケースもあります。治る病気であっても、自分は不治の病にかかってしまった、とか、お金があるのに、お金がなくて生きていけないなど、現実ではないことを現実だと思ってしまう妄想の症状が現れる場合もあります。また、不安を感じる、焦ってイライラするという症状もあります。不安やイライラは、強くなると「消えてしまいたい」という思いになり、自殺につながることがあるので、注意が必要です。

 習慣だったことができなくなる、趣味や好きなことへの興味がなくなった、死にたい気持ちをほのめかす、などがうつ病のサインです。家族や周りの人が、「ふだんとは違う」と感じることがあったら、医療機関への受診を勧めてください。かかりつけ医に相談するのもよいでしょう。