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手話動画:H26-3 手話朗読「3.11 あの時を忘れない」(2014年12月15日) 

手話動画

  

テキストデータ

<みみサポスタッフ>
 先日、11月24日の月曜日、NHK手話ニュースキャスターの方々でつくる東日本大震災を手話で語り継ぐプロジェクト、手話朗読「3.11あの時を忘れない」の公演が東北歴史博物館で開催されました。
公演を前に、主宰である那須英彰さんに、このプロジェクトを立ち上げたきっかけと、公演に至るまでに苦労された点などをお聞きしました。 
では、早速どうぞ。

<那須さん>
 みなさ~ん! 那須英彰です。
 今日、私たちは手話朗読「3.11あの時を忘れない」の公演に来ています。私は、このプロジェクトで演出・構成をしています。
 プロジェクトを立ち上げたきっかけですが、私たち手話ニュースキャスターは、東日本大震災後、被災地に思いを寄せ、できる範囲でできる限りの支援をしてきました。しかし、3年8か月が過ぎた今、遠く離れた関東に住んでいる者たちにとって、大震災が風化しつつあることを心配しています。
また、福島、宮城、岩手の東北被災3県をもっと元気にしたい、盛り上げていきたい、絆を深めたいとの強い想いから、プロジェクトの立ち上げを決意しました。
もちろん、参加費はいただきません。

 私たちそれぞれ、本業にニュースキャスターの仕事、そして講演活動など毎日忙しいながらも、東北のみなさんにいいものをお見せしたいと、台本を読み込み、日々練習を重ねてきました。
 苦労したことと言うと、どうしても台本に書かれた日本語につられてしまい、被災者の悲痛な思いが、手話で伝わらなくなってしまうことでした。
 たとえば、日本語の「胸が苦しい」という文章が、単に胸部を痛めただけの表現になってしまい、見ている側に全く伝わらない。「だったら病院へ行けば」とでも言いたくなるような、つまらない語りになってしまうのです。
 あの惨状や被災者の苦しい思いを、どのように表現したらいいのか、観客の心に響くような語りにするため、本当に私たちは頑張りました。 
 とてもいいものができたと思っています。今日は、私たちの、精いっぱいの想いを出し切りたいと思います。
 では、これからもよろしく!! また!