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手話動画:かさ上げ道路~県道塩釜亘理線~(2013年10月7日)

手話動画

  

テキストデータ

 今日は、仙台市若林区荒浜へ来ています。すぐそこを走っているのが、県道塩釜亘理線です。ここから西側ずっと遠くに仙台東部道路があります。

 東日本大震災では、仙台東部道路を境に東側のこの辺りは、津波による大きな被害を受けました。周囲には高台がないため、多くの住人が、仙台東部道路に避難し、命を救われました。西側で被害が拡大せずに済んだのは、6メートルの盛り土がされている仙台東部道路が人工の高台となり、津波を食い止めたからです。

 仙台市は、津波から命を守る減災対策の一つとして、かさ上げ道路を造る計画があります。このかさ上げ道路は、現在の県道塩釜亘理線に東側に並行して建設し、道路としてだけでなく、巨大津波を食い止める堤防の役割も持ちます。
 ……と言われてもピンときませんよね。そこで、奥に見えるのが、その、かさ上げ道路の断面を表した実物大モデルです。完成後のイメージをしやすいよう、建設予定地に設置されました。

 今、かさ上げ道路の下幅と同じ30メートルを走ってみました。高さは6メートルあります。大きいですね!

 かさ上げ道路の下幅は30メートルですが、上幅の車道部は7~9メートルで片側1車線になります。若林区藤塚から宮城野区蒲生まで約10キロメートル延長される予定です。使われる盛り土には、震災時に出たがれきや堆積土砂などを適正に処理して活用するそうです。
 工事は来年の平成26年8月に着工をめざし、着工後5年での完成をめざしています。