手話動画:体に悪影響?!PFASって何??(2025年3月3日)
手話動画
テキストデータ
PFASとは、「有機フッ素化合物」と呼ばれる1万種以上の化学物質の総称です。熱に強く水や油をはじくことから、フライパンや泡消火剤、半導体、包装紙、洗剤など幅広く使われてきました。ただこのPFAS、自然界で分解されにくいため「永遠の化学物質」と呼ばれており、生物の体にたまりやすいという面があります。血中濃度が高いとがんや脂質異常症、流産・早産などのリスクが高くなるとの報告もあります。現在PFASのいくつかは製造・輸入が禁止されていますが、過去に製造されたものに含まれていたPFASが世界中に広く存在しています。国は暫定的に目標値を定め、水道水の調査を実施しています。過去には、岡山県の一部地域で目標値の28倍のPFASが検出されるなど、PFAS濃度が高い地域があったのですが、水道水の水源を変えるなど対策をし、2024年9月末時点の調査で濃度が高い地域はありませんでした。ただ、検査を毎年していない地域や、いまだ検査を実施していない地域もあります。国は、検査をするよう呼びかけを続けています。
PFASについては、健康被害のリスクが高まる濃度や、体内に蓄積されたPFASはゆっくり少しずつ体外に排出することなどがわかってきてはいますが、まだまだわかっていないことも多くあります。
自分が住んでいる地域について知りたい場合はNHKが独自に作ったマップなどで確認できます。今後の動向に注目しましょう。