手話動画:ポリファーマシーかも?と思ったら・・・ (2024年12月2日)
手話動画
<
テキストデータ
高齢になると、病気を複数持つようになったりしますね。それに伴い罹る医療機関も増え、服用する薬の数も増えます。75歳以上の約40%は5種類以上の薬を服用しているんですよ。高齢者の場合、利用している薬が6種類以上になると副作用を起こす人が増えるというデータもあります。多くの薬を服用して副作用を起こし、きちんと薬が飲めなくなっている状態をポリファーマシーといいます。
高齢になると肝臓や腎臓の働きが弱くなり、薬の分解や体外への排泄に時間がかかります。そこに薬が増えるため効きすぎたり、副作用が出やすくなったりすることがあるのです。むやみに薬を欲しがったりせず、加齢により薬の効き方が変わることを理解しましょう。
薬が追加されたり変わったりした後に、食欲不振、めまい、ふらつき、頻尿、便秘、眠気などが起こったらポリファーマシーかもしれません。その際、薬を勝手に減らしたり、やめたりしないでください。薬によっては急にやめると症状が悪化したり、思わぬ副作用が出ることがあります。まずはきちんと医師や薬剤師に相談しましょう。
医師に飲んでいる薬を全部伝え、毎日飲んでいるサプリメントなどがあれば、それも伝えます。いつごろから、どのような症状が起きているのかなどメモしておくとしっかり伝えられるかもしれませんね。医師と十分に相談し、優先順位を考えて、薬が最小限になるよう調整してもらいましょう。
かかりつけの医師や薬剤師がいると、処方されている薬の情報を把握してもらえるので安心です。お薬手帳も活用するといいですね。