手話動画：完全栄養食で、完全に健康になれるのか？！（2023年3月27日）
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栄養を簡単に摂りたいときに手軽に食べられるクッキーやゼリー、サプリなどありますね。「栄養補助食品」などと呼ばれ、特定の栄養素が多く含まれており、食事で足りない栄養を補いたいときに便利です。それとは別に、最近人気の「完全栄養食」があります。コンビニでも購入できるようになってきました。厚生労働省が「日本人の食事摂取基準」で定めている栄養素がすべて入っていて、一食分食べれば１日に必要な栄養素の３分の１が摂れるというものです。
完全栄養食は、栄養素の知識がなくてもバランスよく栄養が取れるのがメリットです。ほかにも、調理時間の節約ができる、非常食としても使えるなどいい面があります。
しかし、パン、ジュース、パスタなど柔らかいものが多くて咀嚼回数が少なくなるため、満腹感を感じにくく食べ過ぎてしまう、アゴの筋力が低下してしまうなどのデメリットもあります。また、まだそれほど種類が豊富ではないので飽きてしまうかもしれません。
実は、健康のためにはポリフェノールや乳酸菌なども必要なのですが、食事摂取基準の栄養素には入っていません。つまり、完全栄養食にも入っていないため、これだけ食べていると摂れない栄養素があるのです。そのため、利用するなら食事の一部を置き換えるといいでしょう。時間のない朝に食べる、ご飯を作る元気のないときに利用する、夜のドカ食い防止に夕食時だけ利用するなど、賢く取り入れるといいですね。
