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手話動画:圧迫死ってぺちゃんこになること?!(2022年11月21日)

手話動画

テキストデータ

  東京の通勤で、満員電車にぎゅうぎゅう詰めになっている映像を見たりしますが、それで人が亡くなるなんて聞いたことがありません。ですから韓国の雑踏で起きた、150人以上の人が圧迫死するという事故は衝撃的でした。
「圧迫死」というと人がぺちゃんこに押しつぶされるイメージがありますが、韓国の事故では圧迫による窒息死が多かったのだそうです。

 窒息は、首がしまる、もしくは喉に何かつまるなどで起こりますが、胸腹部の圧迫によっても起こります。呼吸をする時に上下する胸の動きが、圧迫によってできなくなると窒息するのです。
 群衆事故での圧迫死は、大人より子供や高齢者、男性より女性の方が、リスクが高いといわれており、実際に2001年に起きた明石花火大会歩道橋事故で死亡したのは、小学生以下の9名と70歳代2名の11名だったそうです。韓国の事故でも、女性の死亡者は男性の約2倍だったことが分かっています。

 このような圧迫死は雑踏事故によるものばかりではありません。阪神淡路大震災発生1時間以内に死亡した方の原因の約90%が圧迫死で、うち窒息死は約60%だったそうです。
 50㎏程度でもずっと胸の上に乗ったままだと30分後には呼吸困難になり、70~80分後には死に至る、とのデータもあります。
 万が一災害で何かの下敷きになった時には、動けるなら胸腹部に少しの隙間を作るようにできたらいいですね。
 まずは、混みすぎる場所には入り込まないようにしましょう。