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手話動画:体育座りは体に悪い?!(2022年7月25日)

手話動画

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 私たちが子供の頃、学校の体育館などで床に座る時は体育座りをしていました。学生の時はよくしていた体育座りですが、学校を卒業するとあまりしなくなります。家ではあぐらや横座り、椅子やソファーに座ることが多いからです。学生時代特有の体育座り。この体育座りが、身体に悪いのではないかと話題になっています。座骨や尾骨に負担がかかる、内臓を圧迫する、背中を丸くする姿勢のため腰を痛めるなどが理由です。

 体育座りは日本独自のもので、海外の学生はあぐらをかいたり寝そべったりするそうです。日本では、昭和40年当時の文部省が集団行動指導の手引きの中で、イラスト入りで紹介し広がったと言われています。以来50年以上にわたって、少ないスペースで手遊びがしにくく行儀良い姿勢の座り方として浸透しています。

 文部科学省も強制している訳ではないため、近年腰痛を訴える生徒が多いとして、体育座りを止める学校も出始めています。特に全校集会など長時間におよぶ時には、パイプ椅子を導入している学校もあるそうです。女子はスカートで体育座りをするのが大変、床に座るのは冷えるという声もあります。
 一方、体育座りが楽という人もいます。そもそもの問題は、長時間同じ座り方を続けることで体への負担を大きくしていることかもしれません。自分が楽だと思っている座り方でも長時間同じ姿勢でいると、どこかしら痛くなります。海外のように寝転んで、とまでは言いませんが、授業中でも適宜姿勢を変えられたらいいですね。