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手話動画:今さらだけど、発達障害ってなんだろう?(2021年12月6日)

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 発達障害の人は、生きづらさを感じているとよく聞きます。発達障害は脳の動きが人と違うため起こり、本人の頑張りと努力だけで克服できるものではありません。周囲の理解と適切な対応があれば日常生活の困難を克服することができます。

 発達障害には、大事な予定や言われたことを忘れるなどの注意欠如多動症(ADHD)、こだわりが強く周囲に合わせられない自閉スペクトラム症(ASD)、知的に問題はないのに読み書き計算が極端に苦手な限局性学習症(LD)などがあります。どれにあたるのか明確に診断するのは難しい場合があります。年齢や環境による症状もあり、少しずつ重なりあっていることも多いからです。
 発達障害そのものが治るわけではないからと、医師の診断を受けない人がいるそうです。確かに風邪が治るようには治りませんが、診断を受けた上でデイケアに通うなどすることで、障害の特性に応じたアプローチを知ることができます。

 発達障害の人は「発達できない人」ではなく、「発達の仕方が人と違う人」です。生まれつきの障害で幼児の頃から特徴がありますが、合った方法できちんと対応してもらうことで一般社会の中で暮らしやすくなります。どんなことに困っていて、対応方法をどうしてほしいか、話し合ってみましょう。日常生活の困難さが軽減すれば、本人も周囲も楽になりますよ。