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手話動画:加熱に強いウエルシュ菌 (2021年8月30日)

手話動画

テキストデータ

 食中毒を防ぐために、加熱調理をするのは有効な方法です。ですが、加熱調理しても安心できない食中毒菌があるんです。「ウエルシュ菌」です。下痢や腹痛をおこし、大体1~2日で回復しますが、子どもや高齢者はまれに重症化することもあります。
 ウエルシュ菌は、土や水など自然の中、健康な人や動物の腸内など広く生息している細菌です。菌が休眠状態になる芽胞を作ると、100度で数時間加熱しても死にません。煮込み料理などで芽胞になった菌は温度が50度ほどに冷めた時に発芽し、40~45度くらいで増殖します。
カレーやシチューなど粘度の高い料理は冷めにくく、ウエルシュ菌の好む温度が長く続くため菌の増殖が進みます。空気がない所を好むので、粘度の高い料理はウエルシュ菌にとって住み心地のいい場所なのです。

まずは、衛生に気をつけてウエルシュ菌をなるべく入れないこと。そして菌数が少なければ食中毒は起こりませんので、菌を増殖させないことが大切です。調理後は早めに食べきりましょう。
たくさん作って翌日にも食べることがありますね。その場合のポイントは2つ。早めの冷却と十分な再加熱です。
①早く冷まして菌の増殖を抑えましょう。広くて浅い入れ物に小分けにすると早く冷めます。冷蔵庫で保存してください。
②食べる前に再度よく加熱して殺菌しましょう。再加熱は中心部まで沸騰した状態を1分以上維持することを目安に、よくかき混ぜて空気を入れながらぐつぐつとしっかり加熱します。再加熱後はもちろん早めに食べきってくださいね。