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手話動画:難しいけど必要な「インフォームド・コンセント」 (2021年8月16日)

手話動画

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 20年ほど前まで治療はすべて医師にお任せで、患者は自分の病名しか知らないなどということが多くありました。現在では、医師の説明を聞いて自分の病状を理解した上で治療方法に納得し治療を受ける、いわゆる「インフォームド・コンセント」の考え方が浸透しています。ですが、皆さんできていますか?

 私たちは、突然病気にかかり予備知識などまったくないまま医師の説明を聞きます。いくつかの治療方法が説明され選択を迫られる場合もあるでしょう。説明を聞いてすぐに理解し選択できればいいのですが、それはなかなか難しいことです。「医師の言うことに従っていればいい」「わからないから医師に任せておこう」「忙しい医師に何回も質問できない」などと、理解が追いつかないまま同意書にサインしてしまうこともあるかもしれません。そのまま治療が進むと、治療の効果や薬効について腑に落ちないなど不信感を抱く原因になったりします。

 インフォームド・コンセントがきちんとなされるためには、患者や患者家族と医療関係者の信頼関係が大切です。説明がわかりづらい時や納得できない時などは遠慮せずに聞きましょう。
 命にかかわるような救急では必ずしもできない場合があります。延命措置や臓器提供についてなどあらかじめ意思表示をしておくのもいいかもしれません。
 医師のほか歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手に説明の義務があります。大きい病院では医療ソーシャルワーカーがいてサポートしてくれる場合もあります。自分の体のことですから、きちんと自分で納得して治療を受けたいですね。
 インターネットでいろいろ調べられますし、みみサポに相談してもいいですね。