宮城県聴覚障害者情報センターは、聴覚障害に関連したさまざまなサービスを提供する総合的なセンターです。

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手話動画:ドーナツじゃないよ、ホンデリング (2021年5月31日)

手話動画

テキストデータ

 毎日いろいろな犯罪が起こっており、犯罪の数だけ被害者もいます。被害に遭うと、金銭的、肉体的、精神的なダメージは大きく、そのような中で警察の取り調べを受けなければなりません。周囲の心ない視線や言葉にさらされ傷つき、転居や転職を余儀なくされる方もいます。
 そんな方たちを支援できる方法があります。「ホンデリング」です。

 ホンデリングは、ホンで支援の輪を広げようという取り組みです。まず、不要になった本やDVDなどを被害者支援センターに寄贈します。センターがその本を売却し、代金が支援活動にあてられるという仕組みです。相談支援を行う専門カウンセラーの設置や、被害者の転居費用、啓発のためのセミナー開催などに使われます。

 被害者支援センターのHPには体験談が載っています。その体験談によると、登校中通り魔に襲われたことを担任の先生がみんなの前で話したため、同級生たちから「怖くなかった?」などと聞かれたといいます。マスコミに取り上げられて近所に自分の名前が知れ渡り、お店などで根掘り葉掘り質問されました。同じ問答が繰り返される警察の取り調べも苦しかったですが、そのような周囲の態度や、事件を知らせる大きな看板が近所の数か所に設置されたことで気持ちが不安定になりました。微熱やじんましんが出るようになり、被害の傷のための外科のほか、皮膚科や心療内科にも通院したそうです。
 私たちも何らかの犯罪に巻き込まれ、いつか被害者になるかもしれません。被害者の苦しみに思いをはせ、いま私たちにできる支援をしてみませんか。