宮城県聴覚障害者情報センターは、聴覚障害に関連したさまざまなサービスを提供する総合的なセンターです。

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手話動画:「自分は大丈夫!」は本当に大丈夫?!(2020年9月7日)

手話動画

テキストデータ

 地震や豪雨など、想定外の被害を及ぼす災害がたびたび起きています。想定外のことが起こったとき、人間は「正常性バイアス」が作用するそうです。この正常性バイアスにより、場合によっては災害時に避難するのが遅れて命にかかわることになるんだとか。

 正常性バイアスとは心理学の用語で、想定外なことが起こったとき「これは正常の範囲内だ」「自分は大丈夫」と思い込むことで心の平安を保つことをいいます。予期できないことは日々起こるので、それらの全てに反応して精神的に疲れてしまわないようにするためです。
 しかし、災害においては危険を過小評価してしまい、避難や対応のおくれにつながる場合があります。また、多くの人にこの正常性バイアスが作用すると、警報が出ているのに「みんなが避難しないからきっと大丈夫だろう」と地域で逃げ遅れるなどが起こりうるのです。

 新型コロナウイルスに関して「自分は持病がないから大丈夫」「今までも大丈夫だったからこれからもかからないと思う」と根拠なく判断して、不要不急の外出をしてしまうのは正常性バイアスによるものと言われています。
 正常性バイアスは、人間がもともと持っている性質のためなくすことはできませんが、自分にそういう性質があると知ることで、これは本当に正しい判断なのかと考えることができます。
 これからは台風の季節。大雨による警報が発令されるかもしれません。感覚的に大丈夫だと思い込まずに、正しい情報を把握し、自分の頭でしっかり考え判断しましょう。
 テレビや映画でこわいシーンを見慣れても、現実とは違いますので注意してくださいね。