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手話動画:かまぼこはいろいろあるけれど宮城といえば笹かまぼこ!(2019年11月18日)

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 かまぼこの歴史は古く、平安時代にさかのぼります。転居祝いの宴会を開いた時のメニューに、串にさしたかまぼこが載っているのです。これが文献上で確認できる最古の記録で、1115年のことだったため、11月15日がかまぼこの日となっています。初期のかまぼこは、竹の棒に筒状に巻いて作った竹輪かまぼこで、蒲の穂に似ていることからと呼ばれるようになったとの説もあります。後に板の上に形成した板かまぼこが登場し、竹輪かまぼこはちくわ、板かまぼこはかまぼこと呼ばれるようになっていきました。

 全国にはいろいろなかまぼこがあります。富山県で見られる鯛の形のかまぼこや昆布で渦巻き状になっている巻かまぼこ、熊本県のさつま揚げ、そして宮城県といえば、なんといっても笹かまぼこです。 このような表現もあります。

 明治初期に宮城県でヒラメの大漁が続いた時は、冷凍保存の技術もない時代でした。保存のためにそのヒラメをすり身にして手のひらでたたき、笹の葉の形に焼いたのが始まりです。はじめは「手のひらかまぼこ」や「木の葉かまぼこ」、「ベロかまぼこ」などと呼び名がバラバラでしたが、のちに伊達家の家紋の「竹に雀」の笹にちなんで「笹かまぼこ」と名付けられ、次第に浸透していったということです。

 宮城県には笹かまぼこメーカーがたくさんあり、微妙な味の違いや歯ごたえの違いなどがあります。県民ならひいきにしているメーカーがある人もいるのでは。食べ比べ、楽しいですよ。