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手話動画:命の門番「ゲートキーパー」(2019年8月19日)

手話動画

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 夏休みも終わりに近づいてきました。毎年この時期に増えるのが若い世代の自死です。実は15~39歳の死因第1位は自死となっており、そのほかの世代の死因も自死が2位や3位になっています。内閣府が実施した調査では、5人に1人が「これまで本気で自死を考えたことがある」と回答しています。

 死にたいと考える人は、生きたいという思いとのはざまで激しく揺れ動いており、自死に至る前に何らかのサインを発していることが多いのです。そのサインに気づき適切な対応を図る人のことを「命の門番」すなわち「ゲートキーパー」と呼びます。

 身近な人に、食事量が減った、普段より疲れた顔をしている、ため息が目立つ、口数が減った、などいつもと違った様子があったらどうしますか。
 勇気を出して、「どうしたの?辛そうだけど」「元気ないけど大丈夫?」「眠れてる?」「よかったら話して」など声をかけてみてください。まずは話せる環境を作り、心配していることを伝えましょう。悩んでいる人を尊重して、責めたり否定したりせず、寄り添って話を聞きます。安易な励ましより、「話してくれてありがとう」「大変だったね」「よくやってきたね」などのねぎらいの言葉を伝えましょう。ゲートキーパーは悩んでいる人の孤立、孤独を防ぎます。

 そして、早めに専門家に相談するよう促すのがいいでしょう。電話での相談窓口が多いのですが、直接お話のできる窓口もあります。県保健福祉事務所にもありますよ。設置手話通訳者がいるので行きやすいかもしれませんね。そのほかLINEやメールのやりとりなどによる相談窓口もあります。