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手話動画:住まいの未来は?! 空き家問題(2018年8月27日)

手話動画

テキストデータ

 全国で空き家問題が深刻化しています。平成25年の総務省の調査によると、全国の総住宅戸数は約6000万戸。このうち空き家の戸数は820約万戸。全体の1割以上が空き家なのです。長期間使われていない空き家は、次第に朽ちて倒壊の危険が高まる、人が住んでいないことで害獣・害虫の温床になり周辺へ拡散するなど、近所迷惑になります。また、不法侵入、放火などの犯罪につながる恐れもあります。

 なぜ放置される空き家があるのでしょう? それは人口減少のほか、一人暮らしの高齢者が介護施設に入所したため、土地に建物があると税が優遇されるため、建物の解体費用が負担になるため、などの理由があります。このような事態に自治体は、空き家を探している人に対するマッチングサービス「空き家バンク」の運営や、公共施設としての活用など対策に取り組んでいます。

 国も平成27年2月に「空き家対策特別措置法」を施行しました。これは市町村が、地域の空き家の所在と所有者を把握するための調査をし、適切な管理や改善を行うため所有者への情報提供をしたり、倒壊の危険や衛生上有害な空き家の所有者に対して、解体や修繕の命令、税の優遇を除外するなど強制的な対応ができる法律です。しかし、空き家の増加に歯止めはかかっていません。15年後には、空き家が総住宅戸数の3割を超えるという予想もあり、国や市町村は更なる解決策を講じられるか、今後の課題となっています。
 空き家の活用や対処方法を知っておけば、将来、両親の持ち家やマンションの相続の時、近所の空き家のことで困った時に役立つかもしれません。