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手話動画:日本の夜空を彩る夏の花火(2017年8月14日)

手話動画

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 夏ですね! 日本の夏といえば…お盆、スイカ、風鈴…。そうそう、花火! 花火大会があると聞くと何だかウキウキしてきます。日本の夏に花火は欠かせませんね。

 日本で最初の花火大会は、江戸時代に開かれた両国川開き花火大会(現代の隅田川花火大会)です。全国的な飢饉やコレラの流行により死者が多数出たため、慰霊と悪疫退散を願い、川開きとともに花火を打ち上げました。
 花火大会がお盆のころに開かれることが多いのは、鎮魂の意味が含まれているためなのかもしれませんね。

 宮城県で鎮魂の意味合いが強い花火大会といえば、松島灯ろう流し花火大会があります。瑞巌寺の法要で、僧侶たちが108つの灯ろうを流しながら経文を読踊したのが始まりで、現代でも、先祖供養のために灯ろうを海に流し、その上空に花火が打ち上げられます。他にも石巻や名取などで鎮魂や供養のための花火大会が開かれています。

 ちなみに花火は、戦国時代には鉄砲や火薬とともに日本に伝来していたようで、一番初めに見たのは徳川家康だとか。伊達政宗が米沢城で見たとの記録もあります。明治時代に海外から原料が輸入されるようになり、花火が色とりどりになっていきました。
 円筒形の海外の花火とは違い、日本の花火は球状で、打ち上がったときも丸く開きます。菊や牡丹といった花のイメージが強く、日本独自の進化を遂げてきました。今や、海外に輸出もされている、世界に誇れる日本の文化です。