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手話動画:第二種運転免許、補聴器容認へ(2015年11月16日)

手話動画

テキストデータ

 聴覚障害者と運転免許については、ろうあ協会をはじめとした聴覚障害者団体が長く運動を続けてきた歴史があります。そして今回また新たな歴史が始まろうとしています。
タクシーやバスなど客を乗せた運転が認められる第二種運転免許。その免許を取得する試験で、補聴器の使用を認める道路交通法施行規則の改正案がまとめられました。

 第二種運転免許取得の試験は、現行では補聴器を使わずに10m離れた場所で90デシベルのクラクションが聞こえることが条件の一つでした。今回の改正案では、補聴器を着けて聞こえれば条件を満たすことにすると変更になる見通しです。警察庁は、この改正案に向けて2013年度から聴覚障害者団体の協力を得て、路肩への駐車や誘導によるバックの実証実験を行っており、補聴器を着けた運転でも安全性に問題がないことを確認してきました。
 施行は来年4月1日の予定で、聴覚障害者がタクシーやバスの運転手になる道が開けます。今後は、雇用する企業や乗客など社会全体の理解が鍵となるでしょう。差別解消法が施行されるのも4月からになります。障害の有無に関わらず、分け隔てなく共生できる社会にするために、これからも理解を広げていきましょう。