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手話動画:噛めば噛むほど健康改善(2013年10月21日)

手話動画

  

テキストデータ

 食欲の秋、おいしいものがたくさん出回っていますね。今日は、噛む健康についてお話しします。
 みなさんは、1口に何回ぐらい噛んでいますか。忙しいからといって、噛まずに飲み物で流し込むような食べ方だったり、柔らかい物を好みよく噛まずに食べたりしていませんか。
 食生活、食文化の変化によって、噛む回数が減ってきています。戦前には1度の食事で1400回ぐらいだったものが、現在は600回ぐらいに激減しているのです。

 噛むことの一番の良さは、唾液がよく出るようになることです。唾液は口の中を自浄し、虫歯や歯周病の予防だけでなく、がんを予防する力もあります。30秒間に30回噛むだけで、細菌や発がん物質が1~2割にまで薄まります。体調が悪いときほど、普段より多く噛んで唾液をたくさん出しましょう。

 噛む回数が多くなると、大脳から「おなかがいっぱい、もういらない」という指令が出るので、少ない量で満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぐことができます。また、全身の細胞の活動が活発になり、エネルギーがより消費されるため肥満予防にもなります。

 噛むことは、緊張感をほぐしストレスを緩和させる作用もあります。また、あごを動かすと、周りの血管や神経が刺激され、脳の血流量が増えるので、記憶力、集中力、判断力が高まります。ガムを噛みながら競技するスポーツ選手をよく見ますが、そういう理由があったんですね。

 「1口30回」といわれますが、毎回の食事にそんなに時間をかけられない場合、夕食のとき、食べ始めの数回を30回にするだけでも効果はあります。1口の量を少なくしたり、噛みごたえのあるものを食べるなど、今日から噛むことを意識してみましょう。